青切りシークワーサーとは?完熟シークワーサーとの違い・比較
シークワーサーには、完熟前の青いものと、完熟した後の状態の2種類があります。
「完熟した方がおいしいんじゃないの?」
「なぜ、シークワーサーは熟れてない青い果物がメジャーなの?」
青切りシークワーサーと完熟シークワーサーの違いを比較しながら解説します。
青切りシークワーサー(熟れる前)と完熟シークワーサーの違いを比較
熟れる前の未熟な状態のシークワーサーを「青切りシークワーサー」といいます。
シークワーサーといえば、こちらの青い状態の果実がメジャーですね。
熟れていないので「すっぱい」成分のクエン酸もたくさん入っていますし、若干苦みのある味がします。
名産地の沖縄では、レモンの代わりに飲み物や料理、醤油に加えたり、泡盛に絞り汁を入れたりして親しまれています。
本州では、焼き魚などの料理に沿えるレモンがありますが、沖縄ではシークワーサーを食卓にふんだんに使用しているのです。
それに対して、完熟したシークワーサーは別名熟(くがに)シークワーサーと呼ばれることもあります。
沖縄本土でも青切りで使用することが多いため、あまり流通量は多くはないようです。
しかし、完熟したシークワーサーは酸味が程よく減り、甘酸っぱい味わいでおいしく食べられます。
後述しますが、沖縄では本州で親しまれるミカンと同じように、冬の間は食べるのに適した完熟シークワーサーが出回ります。
完熟したシークワーサーは、みかんのように赤くなり(黄色・オレンジ色)、「黄金シークワーサー」などという名前で販売されていることもあります。
青切りシークワーサーと完熟シークワーサーの収穫時期を比べる
青切りシークワーサーと完熟シークワーサーでは、当然収穫時期も違ってきます。
シークワーサー生産量日本一の沖縄では、青切りシークワーサーの旬は夏の終わりごろで、8〜9月に収穫され、多く出回ります。
それに比べて、生食用の完熟シークワーサーが旬となるのは冬季です。12月下旬から2月ごろに出荷され、世に出回っています。
ちなみに、生食用のシークワーサーと青切りシークワーサーの間の10月〜12月では、「原液ジュース用」として使われるシークワーサーが出荷されます。